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今私は中学校3年生になる女の子の家庭教師をしている。 教える科目は一通り、国社英数理で2時間1万円の高額バイトだ。 肝心の生徒であるが九九ができない、英語もまともにできない、母国語である漢字すらほとんど書けないというフォーレスト・ガンパー。 来年から海外の高校に親が留学させるというので、試みに今日朝食べたものを英語でいわせてみたところ 「え〜と、ライスと〜フカヒレスープに〜アイファイヤー!!」 お〜、朝からフカヒレ!すごいな〜!! ってもしかしてアイファイヤーって、目玉焼きのことかぁー!? また、彼女から発せられる言語は、男を紹介しろだの合コンがどうしただの全てがリビドーによって構成される。 そんな彼女にはMr.リビドーことぎょく総統を紹介することにしよう。 彼女は気が向けばお構いなしに友人に電話をかけ 「てめぇ、制服返せよ!明後日の合コンで着るんだからよぉ〜てか明日までに返さなかったらおめぇの机の中にまぢゴキブリと冷凍ネズミ入れっかんな!」 生まれて初めて聞いたぞ、そんな脅迫。 どこで手に入れるんだ、冷凍ネズミ。 それとも冷凍庫には大量のアグレッシブなブツがストックされているのであろうか。 今時の中学生のやることは我々の想像を超えている。 「合コンにさあ〜セーター着てこうと思って〜だけど洗濯したら縮んじゃって〜ちょありえねっし〜」 「引っ張って延ばすから〜まぢそっち引っ張って〜」 「いやだ。」 「ハァ!?何様〜!?まぢヤレッつってんだよ、カテキョーだろ〜!?」 「オレはオマエのセーター引っ張るために雇われたわけではない!」 「ハァ!?その体、見せかけかぁ〜!?」 結局、綱引きの真似事をしてしまうオレ・・・ という勉強どころではない彼女なのであるが、いつものように私が彼女の宿題をやっていると、珍しく静かに何かに没頭している。 見れば、殊勝なことに読書に没頭しているではないか・・・。 ようやく分かってくれたんだね。 ようやくやる気になってくれたんだね。 ウン、先生は嬉しいよ。 S子ちゃんは、一体何を読んでるのかな・・・ 『小悪魔な女になる方法』 静かに何やってるかとおもえば、こいつは・・・ 「この本、ヤバイ!!ウチさあ、これ読んで知的系小悪魔めざすから!!」 意味わかんねえよ・・・。 十分「痴的」だから、キミは。 知的になるために、どうやらオレは必要ないようです。 |
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